+++自転車に乗って+++ 自転車に乗って 今日も見慣れた道を通る いつも眺めているこの景色 電柱の一つもない暗い道 頼りにするのは自転車のライトの光だけ 蛙の鳴き声の聞こえる この時間 こんな 光もない空間にたった一人でいると 自分の弱さを感じるんだ 春 同じ道でも 光が無くても 私はまっすぐ進めた いつも 心にはあなたが傍にいて 私を待っていてくれるから 暗くたって 一人だって 感じたのは『幸福』だった 今は どうだろう? いままで味わったことのない感情が溢れてくる 孤独 寂しさ 恐さ 一番感じたのが 『愛』だった 暗闇は愛を強く教える あの日 あの頃の私は あなたがいるのがあたりまえで 愛なんて強く感じた事がなかったの 失って気がつく ――――こんなにも暗かった道 照らしてくれたのはあなただった 失って初めて気がつくものなんだね 暗い道 光のない空間 感じるのは 『一人』ということ 思い出すのは 『一緒』だったってこと 6月6日 |